背骨の重要性について
背骨は、“バックボーン”と言われるように、人体の根幹をなす重要なものです。ここでは、その背骨の構造・役割と、健康との関わりについて考えてみましょう。
頚椎、胸椎、腰椎、仙骨から構成される脊椎は、正常な姿勢を支えるとともに、その中に髄液を満たして脊髄を保護する役目を持っています。
従って脊椎は、脳とともに中枢神経系を構成する人体の活動において最も重要な組織の一つです。
- 脊椎の両側には脊髄に出入りする脊髄神経(末梢神経)が並んでいます。
- 脊髄神経は、31対あり、脊髄へ出入りする部位により頚神経、胸神経、腰神経、仙骨神経、尾骨神経に分けられます。
これらの脊髄神経は、脳以外の身体の機能にかかわる神経です。
- また脊髄神経には、
- ・脊椎の背側(後方)から脊髄に入り興奮を身体の各部から中枢神経系のほうへ伝える求心性神経繊維と、
・脊椎の腹側(前方)から脊髄を出て興奮を中枢神経系から身体の各部へと伝える遠心性神経繊維とがあります。
- ・求心性神経繊維は、
- 皮膚、筋、筋膜、関節、骨膜、内臓、血管などからの情報を、中枢神経系に伝達する感覚神経繊維であり、
- ・遠心性神経繊維には、
- 骨格筋の運動をつかさどる運動神経繊維と、
平滑筋・心筋・腺を支配する自律神経繊維とがあり、
- 各々重要な役割を果たしております。
右上の図は、これらの脊髄神経系と背骨、内蔵の対応関係の概要を表わしています。 これを見れば背骨の重要性を再認識していただけると思います。
しかし、我々現代人には、姿勢が悪いために健康に支障を来たしている病気あるいは「未病(半病人)」の人が多くなりつつあるのではないでしょうか。
気功の本来の目的は、「未病を治す」事だと言われています。
特に、背骨のゆがみの是正と、気の滞りの除去と流れの円滑化を功法の基礎(築基功)に据えた禅密気功は、理にかなった健康法だと思います。
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「気」を一言で言うと
生命エネルギー
宇宙エネルギー
「気」を英語で言うと
Qi(チー) :中国語の気(チー)から来ています。
Chi(チー):中国語の気(チー)から来ています。
Life energy :生命エネルギー
Cosmic energy:宇宙エネルギー
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「気」の科学的分析状況
外気功をしている気功師からは、以下のものが検出されてます。しかし、これらを人工的に再現したとしても、「気」と同じ物にはなりません。 つまり、いまの状況は、象ののしっぽを触って、全体を議論しているレベルだと思います。 ただ、一ついえることは、これらの測定されたものは、全て波動(1〜20ヘルツの低周波)を持っていることがわかっています。 この波動は固有のエネルギーパターン(周波数、波長、波形)により、「気」を特徴付ける信号を埋め込んでいるのではないでしょうか。量子力学を始めとした物理学、医学、心理学、哲学等、学問の壁を越えて、21世紀の学際的な科学による解明が期待されます。
- 遠赤外線 電磁波 光 磁気 静電気
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「気」の存在の実証法
佐々木茂美 東海大学教授(電気通信大学名誉教授)は、水の電気伝導率の変化により気を計測できることを発見しました。又、この時、水の分子構造をNMR(核磁気共鳴)装置による分析で水分子の結合の強さが変わることも確認しました。つまり、「気」は水の分子構造に変化を与えることを実証したのです。
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「気」の科学的な再現
無誘導コイル(導線を一定の方向に巻いた後、同じだけ逆向きに巻いて作ったコイル)に電流を流すと右向きの部分と左向きの部分に生じた磁界がお互いに打ち消しあって、磁界の強さがゼロになってしまいます。この状態をゼロ磁場といい、どんな精密な計測器をもってしても計測することは出来ません。しかし、このように作られたゼロ磁場におかれた水は、「気」を入れた水(気功水)と同じような性質を示すことが発見されました。
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「気」の量子論による解明
量子力学は、原子以下の素粒子(電子、陽子、中性子等)、更に小さい基本粒子のレベルで諸現象を解明する科学です。
この量子力学を中心として、生理学、心理学、哲学の学際にわたる量子論は、「気」を解明するのに最もふさわしい科学だと思います。
特に、量子力学における「波動理論」は、「気の働きと性質」を説明できると期待できますし、21世紀にわたって大いに研究が進むとされている「量子脳理論」は、「サイ能力とか超能力」と思われていた「気」に関する諸現象を解明してくれると思います。
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「気」による潜在能力の啓発
「気」を活用することにより、人の本来もっている潜在能力を開拓することができます。
- ・脳の潜在能力 → 現在の脳生理学によると、人間は本来持っている可能性の10の28乗分の1しか活用していない。「気」を高めて顕在意識と潜在意識の壁を取り除くことにより、潜在能力を顕在化することができます。
- ・毛細血管の潜在能力 → 人体の毛細血管の密度は、平均すると400本/1平方cmと言われていますが、常時使用しているのは、5〜6本/1平方cmでしかありません。
「気」を高めて毛細血管をより活用し、潜在能力を活性化することが出来ます。
- ・肺の潜在能力 → 人の肺には7億5千万の肺胞があるのに、平均的な人が実際に使っているのは、20%程度でしかありません。
「気」を用い、丹田呼吸をすることで、消耗することなく、酸素の吸収量が大きく増える事で、身体の働きを高める事が出来ます。
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気 場
特定の「気」で包まれた空間のことです。 風水の良い場所には、良い気場がありますし、周りに良い気を発する樹林がある所もよい気場があります。
また、人の集団でも、仲の良い、心身健康なひとが集まった場所には、良い気場が生まれます。
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「気」を感じてみよう
両足を肩幅の広さに広げ、膝を少しゆるめて、立ちます。
「気」を回してみよう
「気」を感じることが出来たら、次に、その「気」を身体の中で回して見ましょう。
- 肩の力を抜いて両腕を前に出し、大きな輪を作ります。 大きな風船を両手で抱えているイメージです。 その時両手の指先は3センチほど離します。
- 視線を指先から腕の内側に沿ってゆっくりと左の方へ移動させていきます。
指先→左手の平→左腕→左肩→胸→右肩→右腕→右手の平→指先 と続け、3周回ったら、逆に回します。
- 2を繰り返すと、腕の内側が温かくなり、気が移動していくのが感じられるようになります。
- このようなやり方が、「意念による気の導引」と言い、気功における気のコントロールの基本的な方法です。
- これが出来るようになったら、次に腕の外側で同じように視線(意識)を移動させて、気を回してみましょう。
- これを繰り返すと、腕や、肩の「気の滞り」が解消され、コリが楽になります。
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「気」のマッサージをしてみよう
・ 顔のマッサージ(いつまでも若い肌を保つために)
- 上記の方法で「気」を感じることが出来るようになったら、その感覚を持って手の平を顔の前10センチほどに上げてみます。
- そのまま「気」のボール(風船)で、顔をマッサージするイメージで左右、上下、右回り、左回りに手を動かします。
- 5分から10分続けると、顔の表面がびんびんと温かくなってきます。
- このとき両目の周りも同様にマッサージすると、目の疲れを癒すと同時に目じりのしわを予防します。
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お腹のマッサージ(内臓の働きを良くするために)
- 上記の「気」を感じた状態で、両手をお腹の上に持っていきます。
- 臍を中心にして、ゆっくりと左右に渦を描くように回します。
- 背中にまわして、腰骨の上(腎臓の辺り)を中心に同様に回します。
回しにくければ、腎臓の上あたりをさする(もしくは置く)だけでもいいです。
- 寝る時に、手をお腹の上に置いておくだけでも効果があります。
- お腹のマッサージにより、
@腸の刺激され、便通がよくなります。
A胃の働きがよくなり、食欲が増進します。
B肝臓、腎臓の働きがよくなり、スタミナがつきます。
- 手の動きに連動して、お腹の内部に気のボールが回るイメージをすると、より強い効果があります。
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関節をリラックスさせて伸ばしてみよう!
関節をゆるめてストレスを解放し、指を伸ばす体験をしてみましょう。
- まず両手の平を合わせて、手首から指先の長さが同じであることを確認します。
- 目を閉じリラックスして椅子に座り、片方の手を膝に乗せ、他方の手をだらりと下に垂らします。
- 次に下に垂らした手の指先が重〜くなり、下から引っ張られるイメージをして下さい。その指先だけに意識をおきます。
- 5分程そのままリラックスした状態を続けます。
- 十分指先が重く感じられたら、ゆっくり目を開け、両手を重ねて、手首から指先の長さを確認します。
- 垂らした方の指が長くなっていたら、関節をリラックスさせることに成功です。
- 関節をリラックスさせることにより、肉体的ストレスによる骨の歪みや、体液の滞りをを矯正することができます。
- 尚、長さの違いは、時間とともに元に戻りますので心配は要りません。
以上は、気功を始める前の体験メニューですが、「気」の持つ不思議な力を実感できたのではないでしょうか。
体験メニューだけでも、それなりの効果がありますが、気功のクラスで体系的な練習することにより、自然治癒力、免疫力を強化して、自分自身の健康を増進するとともに、他人を癒すことも出来るようになります。
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